PRACTICAL GUIDE

広報担当がいなくても、最初の1本は作れます。

プレスリリース作成で最初に必要なのは、きれいな文章ではなく、発表する事実を確定することです。このガイドでは、テーマ選びから公開前確認までを、実際に手を動かせる順番で整理します。

最終更新日:2026年8月23日

監修:AGENCY ONE

1. 発表できる事実を一つ選ぶ

一度に会社のすべてを説明しようとすると、何がニュースなのか分かりにくくなります。最初の1本では、公開日を決められる具体的な事実を一つ選びます。

新しい商品・サービス

提供開始、正式版公開、主要機能の追加など

企業としての変化

設立、移転、代表就任、組織変更、認証取得など

他社・団体との取り組み

提携、共同開発、共同イベント、地域連携など

調査・実績

独自調査、利用状況、受賞、節目となる実績など

採用・働き方

採用開始、制度導入、拠点開設など

社会への取り組み

地域活動、寄付、環境施策、教育支援など

迷ったときの基準: 社外の人に「いつ、何が変わるのか」を一文で説明できるか確認します。

2. 文章を書く前に、事実シートを埋める

空欄がある状態で文章生成を始めると、表現は整っても、確認できない内容が混ざりやすくなります。分からない項目は推測で埋めず、社内で確認します。

何を発表するか
一文で説明できる事実
いつ・どこで
開始日、公開日、開催日、対象地域
誰に向けて
顧客、取引先、地域、採用候補者など
なぜ行うか
課題、背景、決定理由
何が変わるか
利用者や社会にとっての具体的な変化
誰が確認したか
責任者、担当部署、共同発表者
問い合わせ先
部署名、担当、メール、電話など

3. タイトル・リード・本文を役割別に作る

タイトル

「誰が・何を・いつ」を中心に、発表事実が一読で分かる形にします。意味を弱める抽象語や過度な煽りを減らします。

リード

発表内容、開始日、対象、背景を短くまとめます。本文を読まなくても要点が伝わる状態を目指します。

本文

発表の詳細、背景、特徴、今後、会社情報、問い合わせ先の順に、確認可能な事実を補います。

4. 架空の例で、事実から原稿へ変える

以下は構成説明用の架空例です

例:地域の飲食店向け予約管理サービスを9月1日に提供開始する

発表事実
サンプル株式会社が、予約管理サービス「サンプル予約」を2026年9月1日に提供開始する。
対象
電話予約の管理に課題を持つ地域の小規模飲食店。
背景
紙台帳への転記と確認作業を減らしたいという相談があった。
タイトル案
サンプル株式会社、飲食店向け予約管理サービス「サンプル予約」を9月1日に提供開始

例文に合わせて事実を作るのではなく、自社で確認できた事実を先にそろえ、その範囲内でタイトルと本文を組み立てます。

5. 公開前チェックリスト

  • 会社名、商品名、人名、役職の表記が正しい
  • 日付、価格、数量、割合などの数値に根拠がある
  • 未決定事項を確定事項として書いていない
  • 顧客名、コメント、ロゴ、写真の掲載許諾がある
  • 引用元と画像・文章の権利を確認した
  • 問い合わせ先が実際に対応できる
  • 公開日時と関係者への連絡順を確認した
  • 誤解を招く最上級表現や成果保証がない

法務、医療、金融、投資、健康、安全性など専門的な判断が必要な内容は、公開前に適切な専門家へ確認してください。

よくある失敗と直し方

会社紹介から始めて発表事実が見えない

最初の段落に発表主体、内容、日付、対象を置き、会社紹介は後半へ移します。

『画期的』『業界初』などの言葉が先行する

比較条件と根拠を示せない表現は外し、具体的な機能や変更内容で説明します。

背景と予定が混ざっている

すでに決まった事実、現在の状況、今後の予定を段落で分けます。

問い合わせ先が個人依存になっている

公開後に継続対応できる窓口と社内の担当者を決めます。

PRoomを使う場合・使わない場合

PRoomを使う場合

  • 入力項目に沿って事実と背景を整理する
  • AIでタイトル・リード・本文の下書きを作る
  • 人が確認・編集して公式プレスルームへ公開する
  • 過去の発表とともに企業単位で蓄積する

PRoomを使わない場合

このページの事実シートとチェックリストを使い、社内文書や表計算で情報を整理してから原稿を作成できます。公開先、承認方法、過去発表の管理方法は別途決めます。